私たちは障がいがある人々に機会を提供します。
ロレアルは、目に見える障がいと目に見えない障がいの両方、メンタルヘルス、慢性疾患、そして神経多様性に取り組むことによって、障がいがある人々のインクルージョンを加速させることにコミットしています。グループは、事業を展開するすべての国において、障がいがある人々の直接雇用の最低目標を設定しました。その目標は、社会的なスティグマ(差別・偏見等)をなくし、アクセシビリティを促進することによって、すべてのステークホルダーに対して、組織内外にインパクトを与えることです。
インクルーシブ・イノベーションの推進
ロレアルにとって、インクルーシブ・イノベーションは単なる目標ではなく、戦略のあらゆる側面を形作る指針となる原則です。私たちは、能力に関係なく、すべての人が製品、サービス、職場環境をアクセスしやすく、有益なものにすることに尽力しています。このコミットメントは、単に法令を遵守するということではなく、真にインクルーシブなソリューションを生み出す道をリードすることです。
私たちのインクルーシブ・イノベーション戦略の重要な要素は、障がいがある人々のインクルージョンに焦点を当てていることです。2023年12月現在、世界の社員の1.9%が障がいがある社員であり、2025年までにこの割合を2%に引き上げるという明確な目標を設定しています。
これは社員構成が、私たちがサービスを提供するコミュニティの多様性を反映していることを保証するという、私たちのコミットメントを示しています。
(注:事業を展開する市場ごとに該当する関連規制が異なるため、法定水準が定められている国では、その国の基準を上回る水準を目指します。)
ロレアルのインクルーシブ・イノベーションへのアプローチは包括的であり、NGOや非営利団体を含む国内外の専門家と緊密に連携しています。私たちは、採用、定着、意識向上、アクセシビリティ、パートナーシップという5つの重要な分野に焦点を当てています。例えば、私たちはすべての国で障がいがある人々の採用を積極的に推進し、事故、病気、または既存の障がいの悪化を経験した社員をサポートしています。これは、人材を確保するだけでなく、誰もが活躍できる職場環境を育むことにもつながります。
ランコム「HAPTA」による、イノベーションを通したインクルージョン
ランコムは、手の動きや腕の可動域が制限されている方が、自宅で正確にリップスティックを塗布できるように設計された、世界初のウェアラブルスマートデバイス「HAPTA」を開発しました。このモーションスタビライザーデバイスは、すべての人が美容を享受できるようにというランコムの使命に基づき、テクノロジーを活用して開発されました。HAPTAは、ラスベガスで開催されたCES 2023で発表され、TIME誌の「2023年の最も優れた発明」のアクセシビリティ部門に選ばれました。
パートナーシップの面では、ロレアルは、障がいがある人々のインクルージョンを促進するための世界的な取り組みをリードしてきました。2010年から国際労働機関(ILO)の活動に積極的に参加しており、2015年には、「ビジネスと障がいに関する世界ネットワーク憲章」に署名した最初の企業の一つとなりました。これらの取り組みに参加することで、ベストプラクティスを共有し、インクルーシブ・イノベーションの進展を推進し続けています。
さらに、「The Valuable 500」への積極的な参加は、すべての人に利益をもたらすイノベーションを促進するという、私たちのコミットメントをさらに明確に示すものです。これらの原則を中核事業戦略に組み込むことで、ロレアルは、インクルージョンに関する議論に参加するだけでなく、その議論をリードしています。
2024年版 障がい者平等指数® で最高スコアを獲得
ロレアルグループは、Disability:INが開発した主要なベンチマークである、2024年版 障がい者平等指数® において、いくつかの項目で最高スコアを獲得し、多様性、公平性、インクルージョンへの長年のコミットメントが認められました。
今年の評価では、ロレアルUSAが7年連続で最高スコア100点を獲得しました。2024年版は、この指数が初めて米国以外の国にも拡大されたという点で、転換点となりました。その結果、ロレアル ブラジルは100点、ロレアルUKは85点を獲得しました。この結果、3カ国とも、2024年の「障がい者が働きやすい職場」として認められました。
デジタルアクセシビリティの促進
デジタルアクセシビリティは、すべての人が日々のデジタルコンテンツにアクセスし、理解できるようにするために不可欠です。ロレアルでは、消費者と社員の両方を対象に、障がいがある人、神経多様性(ニューロダイバーシティ)を持つ人、特別なアクセシビリティニーズを持つ人を含め、すべての人が利用しやすいプラットフォーム、ウェブサイト、アプリケーションの開発を推進しています。
私たちは、デジタルアクセシビリティの専門家に協力を仰ぎ、社内外の関係者と協力して、すべての人にとってより良いデジタル体験を生み出せるよう努めています。2021年からは、6つの専門モジュールからなる、包括的なグローバルデジタルアクセシビリティeラーニングプログラムを、すべての社員が受講できるようにしました。また、デジタルアクセシビリティに関する社員の意識を高め、知識を深めるための研修セミナーも定期的に開催しています。さらに、最近では、すべての参加者にとって魅力的で楽しいイベントを実現し、誰もが自分に合った方法でイベントに完全に参加できるようにするための、「アクセシブルイベントガイドライン」を策定しました。