戦略とビジネスモデル

独自の世界ビジョン、そしてユニークな組織

戦略:ユニバーサリゼーション

ロレアルは独自の戦略を採用しています。それは、「普遍化(ユニバーサリゼーション・Universalization)」。ニーズや需要、伝統における違いを捉え、理解と尊重をし、世界的規模で変化を引き起こすグローバリゼーションを意味します。世界中一人ひとりの消費者にオーダーメイドの美を提供し、消費者の願いを叶える。ロレアルはこの世界観に基づいて、動いています。

ロレアルにとって、「ユニバーサリゼーション」とは、独自の組織を通し、グローバルで真に存在感をもつことです。私たちは統一した戦略を持っていますが、オペレーションは分散しています。各国のチームに権限が与えられています。それゆえに、すべての国において消費者にとって近く、共感しえる存在でありえます。

また「ユニバーサリゼーション」は、化粧品の開発・製造を各国で実施することも意味しています。だからこそ、ロレアルの処方は、どこで暮らしているかを問わず、常に消費者のニーズに適合します。そしてそのために、アメリカ、日本、ブラジル、中国、インドそして南アフリカといった戦略的市場にそれぞれ研究開発およびマーケティング拠点を置き、ネットワークを構築しています。また、世界中に生産拠点を持ち、製品開発を補完することで、ロレアルは新しい革新的な技術を市場に迅速かつ効果的に提供することができます。

「ユニバーサリゼーション」によって、各国における成功事例は、世界の他の国々に展開することができています。

何億もの女性や男性が、自分を信じ、自分を心地よく感じ、他の人と快適にいられるために役立つこと。それが私たちの原動力です。

美を創り出すことは、110年以上の間、ロレアルの唯一の変わらぬ使命です。 何がロレアルをの独自性をもたらしているのでしょうか?

それは、研究者でもあったロレアルの創設者から受け継がれている「イノベーションに対する情熱」です。製品が優れた品質・有効性・安全性を持ち、真摯であることにこだわりを持っています。すべての需要と欲求を満たす強固なブランドによって、多様性を尊重します。

最後に、何より大きいのは、“美は人生を変える(Beauty For All)”という素晴らしい冒険をもたらしてくれている世界中の88,000人のロレアル社員の存在です。 責任およびサステナビリティの観点から、優れた価値を生み出すとともに、模範的な存在であることがロレアルをロレアルたらしめてくれています。ロレアルは、より美しい世界のために自分たちの役割を果たし続けます。

ジャン-ポール・アゴン

ロレアルグループ会長 兼 CEO

ロレアル コンシューマー・プロダクツ事業本部

コンシューマー・プロダクツ事業本部の使命は、誰しもが最高の美を手に入れるようにすること。それはすなわち、美をサステナブルなものにするこだと私たちは考えます。

わたしたちは最新のトレンドを取り入れ、高め、消費者の共感を得るサステナブルな美容製品と体験を提供します。私たちの提供する製品や体験は、ブランドとそのコミュニティの多様性により、世界中の誰もがアクセスしやすいものとなっています。

世界No.1のビューティブランド「ロレアル パリ」、世界一のメイクアップブランド「メイベリンニューヨーク」、世界一の自然派ブランド「Garnier(※日本未上陸)」、「NYX Professional Make Up」を有しています。スキンケア、メイクアップ、ヘアケア、ヘアカラーにおいて、もっとも手近でもっとも質の高い美を、誰しもが手にいれられるようにしています。

4つの象徴的なブランドのほか、「エッシー」や「スタイルナンダ3CE」「La Provençale(※日本未上陸)」「Bio(※日本未上陸)」など、様々なブランドを有しています。
1. Euromonitor 2017 , 2. Euromonitor 2017

コンシューマープロダクツ事業本部の詳細はこちらを参照ください (英語のみ)

ロレアル リュクス事業本部

ロレアル リュクス事業本部の使命は、ユニークな製品・体験をつくりだすことで、消費者に最高の製品とブランド体験をお届けすることです。

強固でバランスの取れた、補完的ポートフォリオにより、私たちはあらゆる層の消費者のニーズに幅広い価格帯で応えることができます。

26のブランドで構成されており、うち17のブランドは、ランコム、イヴ・サンローラン、ジョルジオ アルマーニなどの大型グローバル・ブランドで、高い専門性とラグジュアリーな魅力に富んでいます。

ロレアル リュクス事業本部の詳細はこちらを参照ください (英語のみ)

ロレアル ダーマトロジカル ビューティ事業本部 

ダーマトロジカル ビューティ事業本部の使命は、すべての人が健やかで美しい肌を叶えられるようサポートすることです。

ダーマトロジカル ビューティ事業本部は、Dermocosmetics (臨床皮膚医学の知見に基づいて作られたスキンケア製品) の分野で世界的なリーダーの役割を担っています。数々の皮膚科医に推奨される国際的なスキンケアブランドを複数有し、薬局・ドラッグストア・メディカルスパやオンラインストアなど、世界中の健康・医療関連チャネルにて製品が販売されています。

フランス・アメリカを発祥とする6つのブランドを展開しています。臨床皮膚医学や美容医学に基づくラインからナチュラルコスメ、また、お求めやすい価格のものからプレミアムラインまで、健やかで美しい肌をかなえるため、さまざまなスキンケア製品を提供しています。

ダーマトロジカル ビューティ事業本部の詳細はこちらを参照ください (英語のみ)

ロレアル プロフェッショナル プロダクツ事業本部

プロフェッショナル プロダクツ事業本部の使命は、美容師を支援し、サステナビリティと利益を両立させながら美容業界を発展させることです。ロレアルグループは110年以上前にプロフェッショナル プロダクツ事業本部よりはじまりました。
常に美容師と手を取り合って

すべての市場において、「ブランド」と「美容師」と「消費者」の間に絆を常につくりだしています
プロフェッショナルな“美”を、常に新しく提案し続け、顧客中心主義のもと美容業界のデジタル変革をけん引することを使命としています。

6つのグローバルブランドと世界各地の3つのローカルブランドを通して、より良く安全で、よりサステナブルでプロフェッショナルなヘアケア、体験、サービスを、美容師と消費者に常に提供します。

プロフェッショナルプロダクツ事業本部の詳細はこちらを参照ください (英語のみ)

9億8,500万ユーロ

研究開発投資

150

展開国数

497

特許登録数

ロレアルグループが美のあらゆる要素を網羅するために、4つの事業部は主要な戦略的役割を担っています。

各事業部、各ブランドを結び付けるもの、それは美への情熱です。また、イノベーションを生みだし続ける強力な研究開発に支えられている、という点も共通項です。

変革が加速し続けている世界において、それぞれの事業部はすばらしい適応能力を発揮しています。3つの例を挙げましょう。「デジタル」「流通のチャネルシフト」そして「きわめて要求水準の高い消費者からの新たな期待」です。

ニコラ・イエロニムス

副最高経営責任者

組織体制

ロレアルは、その発展を確かなものにすべく、世界各国の研究開発拠点、4事業部による独自のブランドポートフォリオ、統合生産プロセス、そしてコーポレート部門(財務管理、デジタル、人事本部、コミュニケーションおよび企業責任)を擁しています。

もっとよく知る:

トラベルリテール(英語のみ)
オペレーション本部・財務(英語のみ)
研究開発(R&I) (英語のみ)
>デジタル(英語のみ)
Digital (en)

21

研究開発拠点数

14

製品評価拠点数

37

ブランド数